| タイトル | 作者 | コメント | 出版社 |
![]() 心閉ざされて | リンダ・ ハワード |
祖母ルシンダが仕切るアラバマ州の名家ダベンボートで 育ったウェッブ、ジェシー、ロアンナ。 ロアンナは幼い頃からウェッブばかりを見つめていたが ウェッブはジェシーと結婚してしまう。 そんな中 ジェシーが殺害され、嫌疑をかけられた ウェッブは屋敷を出て行く。 10年後、死期が近づいたルシンダはウェッブを呼び戻すが 屋敷は不穏な空気に包まれていた・・ 著者はロマンス小説の名手。けっこうお気になんだけど こんな女の理想を全部兼ね備えた男性いるのかと 笑っちゃう位男が出来過ぎ。 ハーレクインで物足らない人にお薦め。 | 二見文庫 |
| 都心ノ 病院ニテ 幻覚ヲ 見タルコト | 澁澤龍彦 |
澁澤龍彦最後のエッセイ。 このエッセイを読むと本当に澁澤龍彦氏がもう死んで しまったのだと感慨無量になった。 タイトルから見るといかにも闘病記のようだが 著者が書いている通り、病や死についての記述は ほとんど無い。相変わらず、穏やかで鋭い審美眼で 愛する作家、画家、写真家、詩人について、 長く住んだ北鎌倉や戦前の東京、幼い頃の想い出まで描く。 巻末に交友録と夫人の龍子氏の追悼が載っているのが哀しい。 | 学研M文庫 |
| 魔法のランプ | 澁澤龍彦 |
錬金術、鉱石、処女生殖、ワイセツ概念、コクトー、ルードヴィッヒ 泉鏡花、サド公爵、中井英夫、四谷シモンなどについて綴った散文集。 私には久しぶりの澁澤龍彦である。 澁澤龍彦の崇拝者だった10代の頃は夢中になって読み耽った ものだが、あれから年月が経ち、こうして読んでみると もちろん相変わらず私を魅了するのだが本当に現実離れした 幸せな人だと思う。 私が現実的になっちゃったんだけどね。 全然 本の感想になってないや。 ちなみに本著のロマンティックなタイトルはコクトーが 絶版にした処女詩集の「アラディンのランプ」から付けた そうである。 | 学研M文庫 |
| ゴシック テイスト 暗黒世界への 扉 | 中野善夫 井手亜紀子他 |
副題「ゴシック・ロマンスからホラー、ゴスロリまで 闇を耽溺する者たちへのガイドブック」 前から好きだったゴシックがブームなので嬉しいあたしですが この本はあくまでゴシックテイスト 自分が好きなように読んでしまうあたしは勝手に「ゴシック バイブル(それは違う雑誌だろー」なぞと思い込んで 読み始めたら「千と千尋の神隠し」まであってなんじゃこりゃー 状態で中身はゴシックロマンスをさーっと流した後、DVDと本の 紹介(それもストーリー無しでいきなり感想でわけわからんて) DVDは思いっきり著者が好きらしーウィノナ・ライダー羅列。 その後、「ヴァンパイア・ザ・マスカレード」と 「ワーウルフ:ジ・アポカリプス」についてドバーッと。 ってこんな事は本屋で見ればわかることか。 | アトリエ サード |
| 煮え煮え アジアパー伝 | 西原理恵子 鴨志田穣 |
「怪人紀行」シリーズですっかり人気?者になったのか 戦場?カメラマン鴨志田穣が独立?してアジアで会った人達に ついてボソボソと書いたアジア本。 この人ゲッツ板谷や妻西原理恵子に描写されると面白いんだけど ・・・西原理恵子のマンガが面白かった | 講談社 |
| 第二の接吻 | 菊地寛 |
「真珠夫人」大ブームに乗って再販された菊池寛の大衆小説。 大正十四年に大阪新聞朝日新聞に連載された。 村川は川辺家の主人に世話になり、京大を卒業、川辺氏の 知り合いの会社に勤めている秀才で美男で女性には潔癖と いう男で川辺家に下宿している。 川辺家の長女京子は美人だが、燃えるように気が強く 蛇のように執念深い。この京子が村川を愛しているのだが 村川は身寄りが無く、川辺家に引き取られているしず子を 愛している。しず子は消え入りそうに気弱で京子の奴隷の ようになって暮らしているので村川の愛をなかなか 受け入れられない。 そういている内に顔真っ青な事件が起きて、二人の仲は 京子の知るところになり ・・・・ラストの4行が恐ろしい 菊地寛の恋愛小説は女が非常に美しく気高く描かれる 一方、主人公の男は今いち、優男でなよなよして頼り甲斐が 全く無い(^^; 帯に「真珠夫人」を超える名作とあるが、そうでもない。 | 文藝春秋 |
| 有名人の 子ども時代 | キャロル ・O・ マディガン アン・エルウッド |
魅力的な人には性別分けずに惹かれるマレーネ・ディートリッヒ バスケットボールの試合中に衝突し、舌を噛み切って声が変わった ミック・ジャガー、ニコラス・ケイジってフランシス・フォード・ コッポラ監督の甥なの?(@_@) 初恋の相手と結婚したエリザベス女王二世。 サダム・フセインの母は夫と別れた後、お腹の子サダムを殺して 自殺しようとしたが、無事に生まれる。母は弟の家でお産をして 赤ん坊を置き去りにした。 誰にも愛されなかったフセインは自分を崇拝するように国民に 強いている。 ラジオ・バグダッドは1時間に50回フセインの名を呼ぶそうである。 また国内中に建てられたフセイン像の眼の奥には隠しカメラが 埋め込まれているらしい。 モーツァルト、ハイドン、コクトー、モンロー、ジョン・レノン ユリ・ゲラー、ビル・ゲイツ、ダライ・ラマまで古今東西の 有名人の子供時代のエピソード集。 | 文春文庫 |
| 山田風太郎 ミステリ傑作選H 笑う肉仮面 (少年篇) | 山田風太郎 |
山田風太郎の少年向けミステリ15編。 日常を舞台に奇想天外な事件が起こり、少年が機転を効かせて 見事推理解決していく冒険ものだが、いつのまにか日常は 思いがけないような非日常になり、現実と幻想が交錯して行く。 1番面白いのはやはり タイトルにもなっている「笑う肉仮面」 朱霧村にそびえる綾部館の幼い長男弓太郎は父の主治医に 整形手術を施され、その顔が父の死に際に不興を買って 吹雪島に置き去りにされてしまう。それから月日は経ち・・ 結構分厚いがジュニア向けなので話のテンポが速く読みやすい。 山田風太郎=忍者物と思っていたので意外なジャンルだった。 | 光文社文庫 |
| 異形コレクション マスカレード | 井上雅彦 監修 |
「マスカレード」「仮面」とか異常に好きなので タイトルだけで買っちまったんだけど 確かに仮面に纏わる短編集だけどだけどだけど どの作品も今一だったタイトル負けの1冊。 | 光文社文庫 |
| 人間豹 | 江戸川乱歩 |
神谷芳雄は恋人だったカフェの女給弘子とデート中に奇怪な 面持ちの男恩田にしつこく弘子と話したいと せがまれる。やがて弘子は「人間豹」恩田に無残にも 殺されてしまう。そして新しく出来た恋人レビューガールの 蘭子までも狙われた神谷は明智小五郎に助けを求めるが なんと明智夫人文代までが拉致されてしまう。 挿絵がレトロで何ともおどろおどろした感じが 不気味さを煽る。話自体は奇抜な発想で期待感を持続させる 胸騒ぐ語りなのだが作品自体は人間豹の心境を語るでも無い。 | 創元推理 文庫 |
| だから、女は「男」 をあてにしない | 田嶋陽子 |
日本におけるフェミニズムの先駆者として日々闘う才女。 女自身にさえ気付いていない男女差別が今だ多く存在する事 その差別にがんじがらめにされているのに、これまた 自覚が無い男。 今の女性は「人間である前に女を押し出している」 今の男性は「人格うんぬんの前に男を押し出したがっている」 「人格と人格があるのではなく、男と女があるだけ」加納典明談 弱さと従属を演出する女と、強さと主体性を演出す男 例えば「スカートは無防備で卑劣な男からの魔の手の侵入を 容易にし、ハイヒールは先は親指1本分しか無く、中国の纏足に 通じ、双方とも反機能的で女性の行動を縛るものである」と 著者は分析するが、だからいけないでは無く、スカート着用を 強制される場が在る事が問題なのだと思う。 差別というものはしている方は無自覚な場合が多く、されている 方にはかなりの屈辱を与える。 今だ社会は男性優位である。TVで意見を主張する田嶋陽子は 実は共演者視聴者の笑い者なのである。 真実の男らしさ、女らしさとは何なのだろう・・この疑問が まだ私の中で明確でないのでまた機会があったら書きたいと 思う。 | 講談社 |
| 神様はいますか? | 田口ランディ |
サブタイトルが「人生相談」で目次も一応 質問形式なんだけど 答えは無い。本書には田口ランディの脳内から放出される ふわふわとした実体の無い取りとめもない考えが何処までも 行っちゃってて・・それでもこのエッセイを読んでしまうのは 田口ランディが無理していなくて、全くもって偉そうになんて 書かなくてすごく自然体で読んでいる内にそうだよなと共鳴する のと結局は一緒に考えている自分に気付くのだけど多かれ 少なかれ皆なが考えていそうな感じが魅力なんだろう。 | マガジン ハウス |
| 謝罪します! | 八尾恵 |
有本恵子さんを誘拐した「よど号」グループの元妻が 綴った悔恨の記。 著者は学生時代に兄の影響でチェチェ思想研究会に入った。 そこで学んだ「北朝鮮は子供が大事にされ、税金が無く 皆が裕福に暮らしている」という「理想社会」を見るために 3ヶ月の留学と信じ、渡航するが、待っていたのは 金日成主義マインドコントロールを受けた後 「よど号グループ」のメンバーとの強制結婚だった。 「日本革命村」での柴田との過酷な結婚生活で 2人の娘をもうけるが、革命家として世界各地で 革命のための人材確保の活動を始める。 結果、ロンドンで有本恵子さんを北朝鮮に連れ出す事に成功。 が日本国内で有印文書偽造容疑で逮捕、支援の会と接する内に マインドコントロールが解け、有本恵子さんの両親に謝罪する。 が今だに恵子さんと愛娘2人の帰国の目途は全く無い。 北朝鮮での生活は今まで読んだ本とほぼ同じで今さら 驚く事も無いが、有本恵子さんを「やりがいのある 仕事を紹介する」と北朝鮮におびき寄せる経緯が 生々しく何とも恐ろしい。 | 文藝春秋 |
| 妖魔城 | 菊地秀行 |
工藤明彦と南風ひとみは深草男爵に仕えていたという老婆から 孤島の男爵を救ってほしいとの依頼を受け、北海道の妖しい 小島へ赴くが2人を待っていたものは恐るべき・・・ 菊地秀行って発想がぶっ飛んでる。でもって劇画ちっく。 いきなり終わって焦ったけどこれって一応@なんだぁ。 | 光文社 |
| ヨーロッパホラー &ファンタジー ・ガイド | 荒俣宏 |
スイス シヨン古城の地下牢、青ひげ城、プラハのゴーレム伝説、 オートリーヴの郵便夫の理想郷、スイスの自動人形、など ヨーロッパ「神秘と怪奇の旅」ガイド。 イタリアの蝋人形師クルチウス没後の政情不安定になった 1802年彼の娘はマリー・アントワネットの首など秘蔵の蝋人形を 持ってロンドンに脱出し、1808年頃から旧姓ではなく マダム・タッソーとして「恐怖の部屋」を公開していた 孤島で隠遁生活を送るユゴーの愛娘アデルがイギリス人中尉との 恋愛に破れ、狂気に走ったかなど、あたし的に興味深い事実も 盛り沢山の好著。 だが荒俣宏氏、澁澤龍彦の流麗な文章を拝借するのと 美しい風景写真の真中にドデーンと写るのはやめれ! | 講談社 +α文庫 |
| ベトナム 怪人紀行 | ゲッツ板谷 |
おなじみゲッツ板谷と鴨志田穣と鈴木君(誰やねん のベトナム放浪記。 えーっとこの人達は一体が目的かって 20万のカブトムシとか手乗り鹿とか地図に載ってない孤島 とか謎のエビ穴とか、ただやっぱベトナム戦争の影が濃くて シリーズ他2作に比べると少し暗い内容が多い。 ベトナムはリピーターが少ないってほんと? 3冊読んで気がついたんですが これってテキストなんだけどマンガだったんだ・・ | スターツ出版 |
| タイ怪人紀行 | ゲッツ板谷 |
金髪中年不良デブ(自称)と野侍鴨志田穣と ハセピョン(♀)のタイ放浪記。 ヒルだらけの汚いチャオプラヤ川をカモちゃんに ダマサレテ泳ぐ著者。怪しげな茶色い薬を飲ませては 吐かせの繰り返しで治癒?する麻薬更生寺院。 の薬をカモちゃんに飲まされる著者。 美貌のオカマと恋に落ちかける著者。 怪しいタイ人に会う旅なのだが怪しいのは旅している 日本人の方なのだ。爆笑デキマス。 | スターツ出版 |
| インド怪人紀行 | ゲッツ板谷 |
スキンヘッドデブ(自称)と兵隊ヤクザ鴨志田穣と ダメダメ2人組ナベ&ハックのかなり怪しい4人の アブナい、3分に1回は爆笑の悶絶しそうなインド放浪記。 色んな旅行記読んだけど、これが1番面白かった。 暑さ、砂ボコリ、細菌、不便、不潔、悪臭 したたかさ、しつこさ、図々しさに疲れきった 著者は最後に何故、人はインドにハマるのか (ハマらない人もいるけど)、を見事に解き明かしている。 しかし 物乞いにプラスになるからと我が子の利き腕を 切断するインドの貧困は凄まじい。 戦争ジャーナリスト、カモちゃんはやっぱ西原理恵子の オットだった爆 | スターツ出版 |
| オヤジどもよ! | 中村うさぎ |
前作「屁タレどもよ!」で芸能人を叩きまくった うさぎ氏、「次はオヤジの悪口でイキマスカ?」の 安易な発想でこのエッセイを書きはじめたそうだが、 うさぎ氏は自分こそがオヤジだと気付いてしまう。 彼女の買物依存症及びホストクラブ通い(ホストクラブ って朝の4時に開店するんだって! には様々な要因が存在する事が最近の著作で明らかに なりつつあるうさぎ氏。 相変わらずかなり変で大好きだけど、うさぎ氏だんだん 真実に近づきつつある。 「男は女に支配される事を望まない 対等な関係が結べないのはむしろ男である。 恋愛において仕事において女が自分より抜きん出る事を 嫌がるのは男である。 男が男である事の呪縛から解かれる時、初めて男と女は 対等になれる」 要するに女の意識は進化しつつあるのに 男は相変わらず、虚勢の自我とプライドを固持している。 (一部私情入り) 今どき 男に従順な女なんかほとんど存在しないのに でもそれは男性優位社会の名残もあるが、息子に尽くす 母親が原因ではないか?(かなり私情入り) | フィールドアイ |
| ジェラルド のゲーム | スティーヴン ・キング |
季節はずれの山荘で弁護士の夫の提案で 手錠プレイを楽しむはずだった中年夫婦。 だが、妻を緊縛したまま、夫は急死。 独り残された妻は死の恐怖と闘いながら必死で 生き抜こうとするが・・ とは言え、予想していたもの終始グログログロ。 ま、手錠に繋がれたままの人間の孤独な戦いだけで これだけ人間の細かい意識を緻密に描写した長編を書く スティーヴン・キングはすごいと感心したが やはり 私はグロいのはだめだぁ。 | 文春文庫 |
| 変? | 中村うさぎ |
年間のブランド買い2000万の買物依存症から ホスト依存症に移行した中村うさぎの 多才?な依存症有名人患者?との対談集。 始めは借金苦の著者の苦しみ紛れの出版かと思ったが バカ笑いしつつ、読んで行く内に今まではお笑いに 終始していた、人気爆笑(一部で)エッセイだったが これは初めて著者の依存症の根源とも言うべき謎が 解明されかけた画期?的な深層心理を追求した 対談だと気付いていく。 お相手は精神科医 和田秀樹氏、躁鬱病に苦しむ 作家原田宗典氏、覚醒剤中毒から再起した本橋信宏氏 恋愛依存症の島村洋子氏、エステ依存症の横森理香氏 おなじみ(だったらいかんだろー SM作家 団鬼六氏 摂食障害を経てエステ依存症の尾崎弥生氏 東京都立大学助教授のであり、SM愛好家人妻マニア 社会学システム理論派宮台真司氏、引きこもり、 自殺未遂依存、アルコール依存を抱える月之光司氏 女装マニア女?松本侑子氏 ベテランホスト 沢村拓也氏、 脳機能学者 苫米地英人氏。 本橋信宏氏は女性から口うつしで覚醒剤を飲まされたのが 発端らしいが、指紋が消えるまで一晩中 覚醒剤の粉を 拾うノミ取り行為とか、幼少時から美形好みで小学生で 沖雅也のポスターを舐めた島村洋子氏なぞ、「王子様」を 見つける度に一目惚れ、しかも「惚れた方が弱い」という あたしの独断&偏見的規則をも打ち破るあげまん女(@_@) 金欠に泣くうさぎ氏に「顔に〇〇〇させたら100万出す客」を 紹介するとか、「アンタは奴隷市場でも売れん」とか爆笑の 団鬼六氏 現在脳梗塞で手足が不自由なそうで汗 「自分と世界との関係の希薄さで実感が掴めない、 自分の存在を認められない事から援交で自分を実感し、 必要とされていると感じを得る自己不全感と依存症は似ている」 と解く宮台真司は、クリスチャン環境に反発し、そこから 脱出した瞬間神を<見失ったといううさぎ氏を分析する。 自己破壊をする度に脳内物質ドーパミンによって快感を 得ていると分析する苫米地英人氏。 しかし 全員うさぎ氏の依存症は治さなくても良いとの結論に達し 自身も破滅するまでやりますっといううさぎ氏ってえらい!? と序々に核心に迫って行くが・・・ | 扶桑社 |
![]() 鱗姫 | 嶽本野ばら |
自称 気位が高く、かなり偏った美意識を持つ乙女 龍烏楼子には人に言えない秘密があった・・ 愛するお兄様、親族に疎まれる美貌の叔母、謎の医師 執拗に追って来る中年ストーカ・・ 基本的手法は江戸川乱歩久生十蘭などの怪奇小説に 寺山修司のような澁澤龍彦のような森茉莉のような 何処ぞで読んだような記憶も多々あるのだが かの歴史的猟奇事件を基礎にする大胆さ、 読者を恐怖へどどーんと沈ませる寸前にコミカルな 突っ込みを入れたり、レトロな食材で斬新なディナーを 作るというか摩訶不思議な野ばらわーるどである。 乙女のカリスマで終わるのか否か、 今後の動向が興味深い作家である | 小学館 |
| 安倍晴明第3巻 | 真崎春望 |
我が身に呪いを受けて都を守る安倍晴明。 報われぬと知りながら、自らの肉体を使って 晴明の「祓い」の助けをするしか気持ちを表す事が出来ない 白藤。 その頃、都は毒婦 梨花によって毎晩産み出される闇に 覆われつつあった。 うーん、だんだんだんだん面白くえろく汗なって来た。 (コミック) | ぶんか社 |
| 涙の谷 | 福田和子 |
あの松山ホステス殺人事件の整形を繰り返して時効直前 まで14年11ヶ月あまり逃亡した犯人の手記。 父親の顔を知らず、逆境に青鬼と化した母親に振り回され 恋人の強盗に巻き込まれ、実刑を受け、獄で強姦され その後、2度の結婚をし、幸福な家庭を手に入れるが 些細な事で自爆自棄になって飛び出し、水商売に入り 愛人への見栄と借金苦で同僚の言葉に逆上して殺害、 そのまま各地を転々と流れ、追い詰められて娼婦にまで 身を落とし、常に逮捕に怯え、福田和子は一体何から 逃げようとしたのか。 自らの苦しみを悶々と綴っているのだが、犯した罪、及び 逃亡についての明確な分析が全く無い。 多分自分でもわからないのだろう。 そこにはただ行き当たりばったりに居場所を探し求めて 彷徨う哀れな女の姿しか無い。 | 扶桑社文庫 |
| 運命の足音 | 五木寛之 |
ネタばれありです。五木寛之ファン様m(_)m と前置きをして。 五木寛之と言えば、中学の頃 なにげにニヒルなルックスと 著書のタイトルに惹かれて数冊読んだ所で興味を失い、 それきりだったのだが、今回のエッセイでルーツが解明されるかと 読んでみたが、相変わらずの中身の浅さ(- -; このエッセイの紹介文に書いてある「ロシア兵は臥せる母の布団を はぎ、ゆかたの胸元をこじあけた・・」だが、これだけ読むと帯の 「衝撃の告白的人生!」だが、別に母親はレイプもされていない。 ただ 銃を突きつけられて黙って見ているしか無かった父親に 対する怒り、そして最期まで許しの言葉をもらえなかったという 自責の念に苦しむ著者は半生苦しみ、教育者だった父は アルコールとギャンブルに自滅する。 後は終始、宗教、運命、超能力などについて延々と語っている のだが 全くもって新しい発想、説得力は無い。 相変わらず 自らの頭の中で半永久的に反芻し続ける 五木寛之だった。 | 幻冬舎 |
| マーシャと ダーシャ 世界で1番 孤独な姉妹 | マーシャ/ ダーシャ |
両著者は1950年に旧ソビエト連邦で生まれた腰で結合した シャム双子である。 旧ソビエトの体制では身障者は存在しないものとして、 生まれてすぐ母から離され6年間教育を受けず、科学者の 研究対象としてモルモット並の拷問のような実験を受ける。 その後、養護学校を経て、20才で老人ホームに収容された 世界で1番長命の結合性一卵双生児である。 マーシャは男っぽく活発で攻撃的で人生を前向きに考える 現実派。ダーシャはロマンティックで優しく常に我が身を嘆き 自殺未遂経験がある。 その正反対の2人が常に身体を共有して生きていく困難。 「化け物」「生まれた時に殺せ」「どうせ短命だろう」という 社会の残酷な眼に立ち向かうマーシャとそのマーシャに全て 合わせて生きるダーシャの葛藤は想像を絶するものがある。 分離が可能であったかという話題になると決まって 「2人は運命共同体、私にはダーシャが必要だ」と言う マーシャと「その話はやめよう」というダーシャ。 最初の老人ホームが精神障害者の施設になる時 「身障者は精神異常者ではない」 という2人の生涯の目的の危機に陥り、2人はマスコミに訴える という大胆な名案を実行して見事に他のホームに移る。 その後、旧ソビエト共産党一党支配体制が崩壊し、 世界的に知られた2人の生活は各国からの支援を受け、 ようやく人間の生活が可能になるが、招かれたドイツでの豊かな 生活を知ったダーシャは帰国と共にアルコールに逃避していく。 極限の逆境の中を生きて行く姉妹。 最初衝撃的な写真にショックを受けたが、いつの間にか 2人がシャム双子だという現実を忘れてしまう。 2人に献身的に尽くす人々、搾取する人々、同情するばかりの 実母、2人を本当に理解しているのは本人達だけだと思う 劣悪な環境で成長した重度身障者の貴重な生きる記録である | 講談社 |
| 安倍晴明 第1巻/第2巻 | 真崎春望 |
村上天皇の御代(九四六〜九六七) ある日、陰陽道を極める為に精進する安倍保名は 狩に追われる一匹の狐を救う。 数日後 保名は美しい女人葛葉と結ばれ、安倍童子が 生まれる。 京の都がまだ闇に支配されていた頃、帝を守護する為に その身を形代として呪詛を受ける晴明。 自らのの宿命を受け入れる為に己を律し、命がけで 我が身を盾にする晴明を、兄弟同然に育った保憲が 案じながらも片腕となって助ける。 宿敵道満とその情婦である毒婦梨花、 身売りされて来た美しき異人の娼婦白藤、異形の 伶人 白兎、孤児阿栗が出てくる2巻から一段と 面白くなる。(コミック) | ぶんか社 |
| 真珠夫人 上・下 | 菊地寛 |
高視聴率を上げた昼ドラの原作の復刊版。 作者は何とあの「恩讐の彼方へ」の菊地氏である。 原作はドラマと荘田の巧みな罠にはまった父唐沢男爵の 復讐を遂げる為に直也と別れて荘田と結婚するまでは 同じだが、その後は大袈裟な口調と直也との愛に終始 したドラマとは全く違う主旨である。 毒をもって毒を制した瑠璃子はその毒が自らの心に 浸透してしまい、初恋が踏み躙られた復讐を世の 男性全てに向けていく。 但し、一貫して描かれているのは常に研ぎ澄まされた 理性と知性と輝くばかりの美貌で「女を弄ぶ男は世に 多く存在するのに女が男を弄んではいけないか」 「わたくしに恋をするのは男性の勝手な気持ちであって 応えられないからといって身を滅ぼすような弱い男性に 興味は無い」と男を翻弄する稀代の妖婦である。 彼女はまた「自分は何事にも子供のように反発する 性格であり、それこそが自分を破滅に追い込む」事も 自覚しているのである。 「純文学とは作者を喜ばせ、大衆小説とは読者を 喜ばせるものである」という菊地寛の言葉通り、 気高き瑠璃子を作者も読者も賛美しているのかも しれない。 瑠璃子のセリフにバラキレフ「イスラメイ」が出て 来たのには驚いた | 新潮文庫 |
| 夜の闇の中へ | コーネル・ ウールリッチ (ウィリアム・ アイリッシュ) |
銃の暴発事件で若い女を殺してしまったマデリンは 彼女がやり残した復讐を遂げようと過去を探り始める。 マデリンが銃を誤るのと、スタァの身代わりとして 生きようと誓うのは少し違和感があるが、本編が 始まると、詩的で幻想的な文体と当時にしては衝撃的な 内容を挟み、引きづり込まれるように魅了される。 ウールリッチ晩年の未完作をローレンス・ブロックが 補綴した。結末の考えが2通りに分かれているのが 興味深い。一気に読んでしまった。 | ハヤカワ文庫 |
| 死者との結婚 | ウィリアム・ アイリッシュ |
17才のヘレンは妊娠していて棄てられ、サンフランシスコ 行きの列車に乗り込んだ。 彼女の前には幸福の絶頂にいる若い夫婦がいた。 その妻パトリスも妊娠していて、二人が親しくなった時、 列車事故は起きる。誤解から生まれた真実の愛の前に 自分を偽る苦しみ、芽生えた愛を見守る義母・・ やがて悲劇は起きる。 ヘレンは居場所がほしかっただけなのだ。 安全で安心できる・・それにしても・・サスペンス佳作。 | ハヤカワ文庫 |
| 煙の中の肖像 | ビル・S・ バリンジャー |
1940年代、シカゴ。ダニーは祖父から2500ドル受け継ぎ 借金取り立て業の代理会社を買い取る。 そこで彼は10代の頃 海辺で見かけた美少女そっくりの 古い新聞の切り抜きを見つけ、クラッシー・ アルマーニスキーの足跡を執念深く探し求めて行くと いう物語と並行してクラッシーの謎に満ちた半生が 語られるのだが2人の運命は交差するのか・・ 衝撃的ラストまでは、だるい古典的サスペンスドラマ。 | 創元推理文庫 |
| 黒い豹 | デボラ・ シモンズ |
1792年 フランス。革命後 没落した伯爵令嬢ドミニクは 屋敷を追われ、身分を偽り、侍女テレーズとパリの宿屋で お針子として働きながら、投獄された父デュモン伯爵を 密かに探していたが、厩番の口が聞けないアレクサンドルに 惹かれる・・あたしが好きな義賊の恋 まあまあ面白かった。 | ハーレクイン ヒストリカル ロマンス |
| 夜は甘く妖しく | クレア・ デラクロワ |
仲違いしていた父ジェロームの訃報を聞き、数十年ぶりに 荒れ果てた領地サイェルヌに戻った十字軍の騎士クイン。 けなげに領地アノシーを守って来たメリサンドは 侵略拉致を繰り返す極悪非道なジェロームを憎んでいた。 大領主に正式に領主と認められたければ今すぐに結婚し、 世継ぎをもうけよと命じられた2人は、ある時は憎みあい、 疑いながらも惹かれあう・・ | ハーレクイン ヒストリカル ロマンス |
| レディ・ ヴィクトリア | リンダ・ ハワード |
貴族の誇り高い娘ヴィクトリアは南北戦争で没落した 両親を救う為、大牧場主マクレーンとの結婚を承諾するが、 ニューメキシコに着いた彼女を迎えたのは無慈悲な夫、 妹に好色な眼を向ける牧童頭ガーネット、そして 彼女を軽蔑の眼で冷たく見つめるガンマン、ジェイクだった。 ヴィクトリアに近づくジェイクの目的は・・ 本当の愛を探し求める女と憎しみだけに生きて来た男。 「風と共に去りぬ」のマーガレット・ミッチェルに 影響されたという著者の愛と復讐の物語。 これ かなりあたし好み汗 | ヴィレッジ ブックス |
| 命のろうそく 日本人に 救われた ユダヤ人の手記 | ソリー・ ガノール |
最初に日本政府が禁じたにも関わらずビザを発行し多くの ユダヤ人を救った杉原千畝リトアニア領事の写真があるので 著者が杉原氏に救われた話だと思って読み始まると いきなり棒のように痩せ細った人間の裸の死体の山の写真。 正確には13才だったソリー少年を救ったのは米軍の 日系2世部隊兵クラレンス・マツムラ氏である。 リトアニアで両親兄姉と幸福に暮らしていたソリー一家は 第二次世界大戦勃発時にヒトラーがポーランドに侵攻してから 暗転し、まず家族を助けるために兄が犠牲になり、恋人レナも またナチスにそのあまりの美しさに殺すのは惜しいと選別から 外されたにも関わらず、家族と共に大量虐殺に倒れ、 多くの知人を信じられないような方法で失うのを目撃し続け、 ホロコーストから奇蹟的に生還したノンフィクションである。 訳者前書きにに「これは"アンネの日記"の少年版である。 アンネが悲劇的最後を遂げたが、この著者は生き延びるという 点で読後感が明るい」と書いているがとんでもない。 事実は「ホロコーストの最初で殺された人々の方がましだった」 という著者の言葉どおり、生き延びたユダヤ人には想像を絶する 虐殺が襲う。 ナチスの本はかなり読んだが、この手記はもう中途で眩暈が するほど言葉に出来ない大量殺戮の繰り返しで 読後感が明るいどころかかなり精神的に落ち込んだ・・ 人間とはかくも恐ろしい行為が出来るのだ・・ | 祥伝社黄金 文庫 |
| リンダリンダ ラバーソウル | 大槻ケンヂ |
オーケンの音楽は聴かないけどエッセイを全巻持ってたりする。 あたしのような人は結構いるぽくて、エッセイのサイン会で 「CD聴かないんですけどファンです」って言われて複雑 だったという話を昔読んだな。 テーマは「あのバンドブームは一体何だったのだろう」という 90年代のバンドブームに翻弄された一抹なのだけど メジャーになった瞬間 音楽=金という構図になるバンドマンの 宿命や、有名になるという事は愛されると同時に妬まれ憎まれる 対象になるという事やX JAPANを始め、数々のミュージシャン、 タレントなどとのエピソードありで、自分を飾らないバンドマン オーケン一時の低迷期から脱出したらしく、いい味出てます。 | メディア ファクトリー |
| 真珠夫人 上 | 中島丈博 |
人気連ドラのTV小説。私は後半しか見てないので 読んだんだけど、結婚を間近にして、直也と深く愛し合って いる瑠璃子が政治家の父親の借金苦で、元の別荘番荘田の 罠にかかり、仲を引き裂かれ、郭の女将になるまでを描く。 菊池寛原作との違いが楽しみである。 | 扶桑社 |
| 双月城の惨劇 | 加賀美雅之 |
「はるか昔 ライン川を一望に眺める岩山の頂上に聳える エールシュレーゲル城の城主カールと妻は、盗賊騎士団の 首領ゲルハルトに殺害され、その娘である美しい双子の姫 アマーリアとナターリアはそれぞれ『新月の塔』と『満月の 塔』に幽閉され、日毎毎晩にゲルハルトに陵辱される日々で あった。ある嵐の夜、ゲルハルトがアマーリアを組み敷いた 瞬間、雷雲が立ち込める空を背に天駆ける巨大な黒馬に乗った 真っ黒な甲冑に身を包んだ騎士が室内に歩み入り、一刀の元に ゲルハルトの首を刎ねた。騎士はゲルハルトの首を鷲掴みに すると黒馬の背に戻り、兜の面頬を押し上げる。 折りからの稲妻がその顔をはっきり照らし出した。 ーーーーーお父様ーーーーーーー アマーリアは思わず叫んでいた」 恩師ノイバンシュタイン博士からの依頼でパトリックは 伯父のパリ警察予審判事ベルトランより一足先に エールシュレーゲル城を訪れる。 その晩、第一の凄惨な殺人が起こる。 城主である美貌の双子の姉妹カレンとマリア、 過去にマリアに懸念して放逐された御者夫婦の息子で ハリウッドの人気俳優であるラインハルト、姉妹の侍医、 新聞記者ドノヴァン、ベルリン警察主任警部ストロハイム男爵 ・・・ 「過去の昏い伝説に彩どられた古城、美貌の双子の姫、 堅牢な石造りの密室内の凄惨な死体、生涯の好敵手で ある名探偵の対決」 この作品で本格デビューした著者が「自分の好きなものを ありったけ詰め込んだ」と後書きにあるがあたしも好きです汗 江戸川乱歩、ホームズ、ルパンに通じる本格派ゴシックミステリ。 もうタイトルからして激あたし好み。 しかし このちっこい字2段ノベルスはニガテ、3日かかった。 久々のヒット! | 光文社 |
| 夜のやさしい手 | 波津彬子 |
波津彬子が描く世界は死が付き纏う。それは哀しみと絶望に 飾られているのに全てが浄化されて暗く美しく切ない。 と同時に波津彬子が時に描くコメディタッチの作品は メチャ面白い。この作品もこれといって感想が無い ので波津彬子についての感想を少し書いてみました。 | 朝日ソノラマ |
| 夜はきて 愛を語り | 波津彬子 |
波津彬子にしては珍しい?現代の海外を舞台にした ロマンティックミステリ集。特に感想は無し。 | 朝日ソノラマ |
| ひとが否定 されないルール | 日木流奈 |
重度脳障害で身動きも話す事もままならぬ12才の少年の 母親に支えられた手で打った学校、国、地球、宗教、夫婦 教育、愛など多岐に渡る人生哲学、人生指南書。 障害をストレスに感じるが存在をストレスに感じない母親の 元で家族から愛されて、この少年が成長しているのは 素晴らしいと思う。 この少年が母親と共にTV出演した時に「あれは母親が 少年の指を誘導しているとしか見えない」という意見が 出ていたが私はそのドキュメンタリーを見ていない上に 少年自身信じてもらえる人としか交流する気は無いと 言い切っているので何とも言えないが 少なくとも彼が母親と離れて、ホーキングのように独りで この作業が出来ない限り 真実は誰にもわからないと 思われる。事実 天才少年なのかもしれないし、母親が 無意識に誘導しているのかもしれないが、本の 内容は彼の母親の思考とどうしてもだぶるし、 人生を何十年も生きた人間の言葉である。 | 講談社 |
| 日の出をまって うるわしの英国 シリーズ | 波津彬子 |
コ−ネリアスはお茶に招待された館で不思議な中国茶を 勧められ、愛らしいレディ・ジェイン達と親しく語らった後 に・・「黄昏の雫」 遺産相続で城館のような館に暮らすようになったレイチェルは ある部屋で美しい女性の絵を見つけ、存在しないはずの 青年と出会う・・・「ローランドの遺産」 しきたりに囚われず自由な発想を持つクレアは・・・ 猫のヴィルヘルムがかわいい「クレア嬢のお相手」 「極上レースのヴェール 白いサテンのドレス 月の夜に彼女はかけぬける」 ある館のハウス・パーティに招待されたコーネリアスは 窓に映る白い女の影を・・「月の出をまって」 誰にも愛されない少女クラリッサは大伯父の館である部屋に 迷い込んで・・「昼さがりの幻影」 かなりあたし好みロマンティックミステリアス短編集。 特に「ローランドの遺産」が好き。 あたしが好きな某マテリアルサイトの白い花嫁の クリップアートは「月の出をまって」をイメージした ものなのだろうか・・・(コミック) | 朝日ソノラマ |
| 唐人屋敷 | 波津彬子 |
全身黒のスーツでビシッと決めた唐人の血をひく いい男ローレンスの仕事はおはらい師。 曰く有りげな古い館へ赴いては悪い霊は祓い、時にいい霊は 彼を慕って家までついて来てしまう。 もののけなぞ大嫌いだった友人アーネストはひょんな事から ある館の池に棲む中国西湖の湖君龍王の娘と愛し合うように なりローレンスの助手となる。 これ なかなか面白い、笑える。 父からの価値ある骨董品の数々を受け継いだウィリアムは 骨董品に興味が無い。だが遠い幼い日、父の中国庭園で 不思議な東方の人に会った想い出があった。 「東方からの客人」も情緒がある佳編。(コミック) | 朝日ソノラマ |
| 燕雀庵夜咄 | 波津彬子 |
病弱な少女が危険な目に合う時 現れる亡くなった母。 その母が消える日は・・・「面影の花闇」 悲しげな眼差しの幽霊の絵を描いた若手画家に 会いに行った館は美貌の未亡人が画家志望の青年達を 応援するために下宿させていた。幽霊はその館の土蔵に 消えるという・・「秋宵・夢語り」 「薄紅色の芙蓉の花の下には支那の少女が似合うだろう」 上海からコレクションの一つとして異国の地に 連れられきた少女の運命は・・「芙蓉花抄」 母は何故幼い息子に決して故郷に戻ってはいけませんと 言い残したのか・・その謎を解くため大人になった少年は 数十年ぶりに忘れたはずの生家に還る・・・「海の記憶」 父の後妻を愛する青年は、義母の連れ子だった弟に会うため 療養所を訪ねるが・・「ほととぎす」 ふと出会った甥の若い妻に請われてある屋敷の集いに 参加するが数日後・・・・「幽霊屋敷」 現世に残したものをただ静かに想い続け、誰かが気づいて くれるまで待ち続け、その存在に気付いた者がそっと手を 差し延べるまで・・・(コミック) | 朝日ソノラマ |
| 水に棲む鬼 | 波津彬子 |
「覗いてみるとそれは私と同じ顔をして微笑むから」 そう言って水緒子は屋敷の裏の池を覗き込む・・ その屋敷に新しい家政婦として訪れた奈津子を見て貴也は 蒼ざめる。 亡き妻は自殺だったのか、他殺だったのか。 謎の女 奈津子の正体は・・表題作他、 近代日本画家研究収集家だった祖父が亡くなる前に 引き取ると決めていた少女が経四郎の家にやって来るが 有名な画家だった祖父の弟の美人画を持った少女は とり憑かれたように異常な行動をとり始める・・「花色移し」 ある夏の日、山奥の一軒家に別居中の妻を訪ねた男は 久々に会った妻の言動に不安を覚えるが・・「夏深む」 転落事故で記憶を失った芙由子は、夫に連れられて家に 戻るが、乳母千代の囁く言葉が芙由子を言い知れぬ不安に 引き込む・・「真赭の蔭」 儚い美人、美青年、生者と死者を超える愛、交錯する過去と 現在、ミステリアスな波津彬子氏なかなか読ませてくれます。 (コミック) | 朝日ソノラマ |
| 9つの夜の扉 | 波津彬子 |
この世のものでない者と生きとし者の束の間の交錯する 運命は儚く、美しく哀しい。 生きる人を慕い、一途に想う純粋な心が切ない。 絵的には「夜の瞳」の部屋の隅の影から浮き上がる黒服の 悲しい眼をした青年が好き。 どの話ももっとその続きが読みたいと思う瞬間終わる耽美 幻想的な9つの短編(コミック) | 朝日ソノラマ |
| 秋霖の忌 | 波津彬子 |
冥婚・・死者との契りを交わすことをテーマにした連作。 暗いひたすら暗い(コミック) | 朝日ソノラマ |
| 鏡花夢幻 | 波津彬子 |
「天守物語」「夜ヶ叉池」「海神別荘」という あたし激愛泉鏡花3作品の漫画化。 原作を知っていると怖いものがあるけど 「天守物語」は玉三郎のがかなりいい雰囲気だったし 波津彬子さんはコミックとしてはかなりの線ですが (特に「海神別荘」の若様vvv) やっぱ原作がよいです汗(コミック) | 朝日ソノラマ |
| 裸のマハ 名画に 秘められた謎 | 脚本 ビガズ・ルナ クカ・カナルス |
映画「裸のマハ」の原作。 名画の謎が解けたっていうより、映画の謎が解けた(^^; 1802年マドリードのブエナ・ビスタ宮殿で催された夜会の後 招待主であるカイエターナが急死する。 彼女は自殺なのか、それとも他殺なのか。 国王より権力があるアルバ公爵夫人カイエターナ。 彼女と競い合う王妃マリア・ルーサ。 王位を狙う皇太子フェルナンド。 宰相ゴドイは王妃の愛人である。 と同時にカイエターナの愛人でもあり、 アンダルシア出身の娘ペピータを公妾としている。 カイエターナを愛する宮廷画家ゴヤはゴドイから ペピータの絵の依頼を受け、身体はペピータ 顔はカイエターナという裸婦を描く。 そこに映画で強調されている秘所の謎があるのだが その絵は2人の女に深い心の傷を与えてしまう。 史実では「裸のマハ」「着衣のマハ」はゴドイ邸の 絵画コレクションの中にあったそうです。 モデルはアルバ公爵夫人説、ペピータ説がありますが 証拠は有りません。 映画でカイエターナが言う不思議な言葉 「ヴォラヴェルント」の意味はラテン語で「飛ぶ」だそうです。 余談ですが、映画ではブスなゴドイの妻は実際は非常に 美しい人だったそうです。 | 徳間文庫 |
| 愛の話 幸福の話 | 美輪明宏 |
羽を広げた巨大な孔雀の前の白鳥をかたどった 金色のテーブル、華麗な彫刻がほどこされた白い椅子に 著者は輝くばかりの豪華な衣装の裾を広げゆったりと 腰掛けている。 もう趣味がいいとかの問題では無くて、この人は自分の 確固たる美世界を持っているんだなと想う。 美輪明宏がすごいと思うのは自分を冷静に観察し、 深く分析しているところである。 本書はいかに愛し、いかに幸福になるかがテーマである。 特に今 不安を抱えている人に薦めたいと思う。 興味深いのはそれぞれ独特の美意識を持った及川光博 瀬戸内寂聴、池辺晋一郎との対談と同時代を生きた 寺山修司、東郷青児、三島由紀夫、中原淳一の素顔で ある。 で賢く生きるための5ヶ条 1.愛し過ぎない事。 2.食べ物に注意する事。 3.金銭感覚を失わない事。 4.約束事を守る事。 5.対人関係は腹6分で付き合う事。 以上。 あたし全部だめやん大汗 | 集英社 |
| 黒魔術の女 | 森村誠一 |
OLが局所を切り刻まれた惨殺死体で発見されるという 事件が起きるが捜査は難航していた。 財閥の娘として大事に育てられて来たとき子は幸せな 新婚生活を送るはずだったが、そこに忌まわしい男が 出現する。 幼い頃の黒ミサの儀式の思い出、父中道と"国際神秘学会" の関係は?・・いくつもの事件が重なり合って衝撃のラスト まで一気に読ませないがまずまずの推理サスペンス | 徳間文庫 |
| クレオパトラ 氷の微笑2 | 森園みるく |
大道寺グループの次期総裁候補である美貌の実業家、圭子。 弟の京也を推す一派の中でも教育係である鏡子は、愛する 京也が密かに姉を愛している事を知り、圭子抹殺の罠を 次々と仕掛けて来るが、圭子とその護衛隊、殺し屋氷室、 格闘技のプロ耀子、女装でコンピューターを駆使する雅美が 応戦する。 「ほんとうにあった怖い話」連載のあだるてぃーコミック。 待望の2作目、しかし扉絵が前より、美しくない汗 | ぶんか社 |
| 雨柳堂夢咄 其ノ一 | 波津彬子 |
骨董屋雨柳堂の謎の美少年蓮は骨董に宿る精霊、幽霊 が必死に訴えかけてくるものを感じ取る不思議なパワーを 持っている。彼はその者たちの想いを静かに優しく受け止め なだめてゆく。泉鏡花に通じる日本文学の美の流れを 受け継いだ高品質な作品。 私が1番好きなのはやはり個人的趣味から「花に暮れる」 吉原一とうたわれた三雲太夫の人形を作りたいと申し出た 人形師皇月を待っていた残酷な運命とは・・・ 絵も繊細で耽美だし、暫くハマりそー(コミック) | 朝日ソノラマ |
| ああ正負の法則 | 美輪明宏 |
著者が気付いた地球の法則とは、陰と陽、−と+、光と影 或いは、昼と夜、日向と影、北と南、男と女、天使と悪魔など 負と正という相反する二つのもので成り立っているという事である。 著者が私好みの面白いたとえをしている。 地球は魔界と天界の境界線に浮いていて、両方の縄張り争いが 起こっている所である。 正ばかりになるとこの世にいられなくなって負ばかりだと 魔界に呼ばれる。人を見た時に魔界族を見分けよう。 そうすればいちいち腹をたてずに済むのだ。 「人間はもののわかった人が1割、全くわからない人が1割、 残りの八割はバカでできている」ということわざが紹介されて いるのだが当たってるよなw その中の8割のは自分ではわかってると思ってるんだけど (あたしか汗 要するに何事も腹6分位で賢く生きようという主旨なんだけど、 人間という生き物は強欲なので、なかなか著者のように 自分を律っしてリンとして生きて行くのは難しい。 | PARCO出版 |
| 秘密 パレスチナから 桜の国へ 母と私の28年 | 重信メイ |
表紙は東京の下町を歩く物静かでかすかに微笑みを浮かべた 著者の写真・・・優しさの中に芯のつ強さを秘めたイメージ。 彼女の母重信房子は「国際テロリスト」として日本、イスラエル 政府から追われていた人物で、現在小菅の東京拘置所で 拘留されている。 と同時にパレスチナ民族解放の為に戦い、アラブ社会から 敬愛される「英雄」でもある。 著者は、日本赤軍リーダー重信房子の娘としてレバノンで 生まれる。 無国籍で逮捕の不安に追われながら転々と居場所を変え、 本名も名乗らず、不自由な生活の中でたまにしか会えない 母親の愛情に守られて育った。 2001年、日本で母が逮捕されたのを機に日本国籍を取り、 日本での生活を始めた。 著者にとっての重信房子は「過去に暴力に希望や幻想を託した 自からの過ちを省みるが故に、非軍事的平和の構築を望む 自らを犠牲にしてでも人の事を考える」優しい一母親であり、 唯一の大事な家族であり、彼女にとっての「テロリストの母」は 過去の人間であるようである。 入り組んだパレスチナ問題、著者が言うところの重信房子の 公正な裁判とは何を意味するのか私には難解なのだが・・ 2週に1回の母との面会、依頼される講義、国際法の研究と 著者の生活は多忙に続いて行く。 | 講談社 |
| 月の王 | 夢野獏 |
古代インド、奔放で勇敢な王子アーモンと老ヴァシタの 魑魅魍魎相手の怪異冒険短編集。かなり残虐汗 しかしやはり、ラストの「月の王」が絶品。 賢い狼を連れた芸人ダークシャが強盗殺人の疑いをかけられ 失踪した事件を追ってアーモンとヴァシタは「月の種族- チャンドラ・ヴァンジャ」が棲むというムリカンダ山へ向かう。 そこには・・・これはかなりあたし好み☆ | 光文社文庫 |
| 屁たれどもよ! | 中村うさぎ |
中村うさぎ42人をぶった斬り。 切られてるのはデヴィ夫人、高見恭子、中村江里子 小柳ルミ子、今井美樹、ビビアン・スー、村上里佳子 松田聖子、叶姉妹などなど。 的を得たもの、的外れなもの種種雑多大悪口大会言い放題。 夕刊フジに連載されていて出版5日前に「ヤバい」と急遽 インターネット販売になった本なのだがあれから1年何故か 本屋にあったっつー。 50で「生まれたままの妖精」というNUDE写真集を出した 由美かおるにいくら何でも妖精はないだろう、妖怪じゃとか 二子山親方はハンサムだが「バカ犬」顔だとか、和田アキ子は 何を根拠にあんな大きな顔してるねんとかとかとか・・・ しかしあれから1年消えたタレントが多いのも芸能界の厳しさ。 それにしても中村うさぎよ、自分と東電OLを重ねるのは ちと違うような。 | フィールドワイ |
| 「実録ムショの 中シリーズ」 大阪拘置所の 10年 | 藤村昌之 |
堕本(涙 また好奇心に負けてこんな本買っちまったぜ 著者は刑務所出たり入ったりしてるお人。 冒頭からムショ暮らしのストレスで鳩虐待は当然という話から 始まって延々と堕目人間のエピソードが続くのだが もう犯罪犯して当然な人ばかり。軌道を逸してる人同志で 常識が無いとか殺すとか言ってるし。 こんな人達はやっぱ入っといてもらった方が世の為かもな。 | 宝島社文庫 |
| 妖霊星 | 瀬川ことび |
室町幕府管領 細川勝元の愛妾は阿鼻叫喚の地獄絵を描いた 打ち掛けから地獄太夫と呼ばれる妖艶な美女である。 だが太夫は外法の使い手で妖魅と繋がり、この世を地獄に 変えようと企んでいた。 能楽師鷹矢は勝元の眼に止まり、息子毘紗王の舞の師となる。 地獄太夫の禿、初音、鷹矢の妹阿鳥、鷹矢につきまとう怨霊 藤次郎,将軍義政の正室日野富子に妖魅を交え物語は妖しく 恐ろしく意外な展開に・・・。 | 徳間書店 |
| ホストの世界 〜真夜中への 招待状〜 | 沢村拓也 |
著者は厳格な家庭に育ち、大学→公務員となるがひょんな きっかけでバイトしたホストの世界にハマり、ネットに ハマり、「2ちゃんねる」で発掘されたベテラン現役ホスト。 金と女と駆け引きのかなりシビアな内容。 しかし非日常非常識な虚飾の世界で生きながら自分を見失わず 冷静に真摯に人生の核心を突いているところが見事。 少なくとも興味本位で読む所謂暴露本ではない。 | 河出書房新社 |
| 白い夜 | 紗々亜璃須 |
19世紀パリ、社交界で「雪の精霊」と呼ばれる美しき公爵 シャルルには忌まわしい過去があった。 それは幼い頃、彼に魔性の印を刻み、いつの日か迎えに 来ると去った吸血鬼フィリップの存在である。 フィリップへの復讐を胸に秘め、悪夢にうなされるシャルルの 前にある日、謎めいた美少女リースリングが現れる。 ヴァンパイア好きな人にはお薦め☆ | 講談社 X文庫 ホワイト ハート |
| エヴァ・ブラウン の日記 ヒトラーとの 8年の記録 | アラン・ バーレット |
ヒトラーを巡る4人の女とは、自殺した姪ゲリ・ラウバル、 映画監督として成功したレニ・リーフェンシュタール (彼女はヒトラーとの関係を後否定している)、 自殺未遂したユニティ・ミトフォード、そして最後の10年を共に したエヴァ・ブラウンである。 彼女の日記は真偽性が問われたが今日ではほぼ本物だと思われる。 50年の間、注目されなかったのはナチスを思い起こさせる 本書がヨーロッパでは受け入れられなかった事云々だが、 エヴァの出産、ヒトラーの性癖など興味深い?内容である、とは 個人的にあまり思えない。 エヴァの記録は唯一の関心事がヒトラーの機嫌であり、 身近な日常茶飯事に終始するからである。政治的背景にも無知で 書かれていても曖昧な表現でしか無い。まあ、興味本位で読む 程度の日記である。 | 学研M文庫 |
| 「人を好きに なっては いけない」 といわれて | 大沼安政 |
統一教会の信者で合同結婚式で夫婦となった両親を持つ著者が 子供時代から原因不明のだるさ、頭痛、痒みを訴えながら 統一教会に疑問を持ち始め、成績優秀ながら両親が統一教会を やめない限り学校には行かないと引きこもりし、12才からの 思春期の繊細な時期の養育を放棄され、家出、色々な仕事に就き 大検に受かるまでの地獄のような日々を延々と書き綴った作品。 新興宗教批判の著書は数多くあるが実際に信者の家庭内から 子供が告発した本著は貴重である。 | 講談社 |
| 消えた子爵夫人 | アン・ シュリー |
恋多きリンフォード子爵は6年前に16才の妻が失踪した経歴を 持っている。ある日伯母に紹介された未亡人エミリに惹かれるが ・・・ここでもうストーリーが読めてしまうという汗 ハーレクインヒストリカルはたまに読んでたけどやっぱ ワンパターンのままだな(売り | ハーレ クイン |
| 悲劇的/その他 卵に関する小編 | 楠本まき |
堕天使と卵と愛?悲劇的な卵に関する小編。 って楠本先生、高いです、薄いです(涙 (コミック) | 祥伝社 |
| キアラ 4〜6 | 森園みるく |
行方不明になった恋人ニーノを探す為に有名デザイナー、 カインのスーパーモデルになったキアラは大物デザイナー ラリックのスキャンダルを暴き、ニーノを救い出すが彼は 手紙を残して去る。キアラを愛するカイン、そしてキアラの 恩人である高級コールガールクラブの経営者セルマ・・・ 相変わらずシビアな森園みるくの突極のサスペンスラブストーリー。 (コミック) | 祥伝社 |
| 路上の夢 新宿ホーム レス物語 | 中村智志 |
表紙がダンボールハウスからクビ出したオヤジ汗 全然ポジティヴじゃない話なので読むのに時間かかった 要するに新宿西地下で暮らすホームレスの人達の 何故ホームレスに至ったかという経路のインタビュー集。 努力が足らなかったのか、運が無かったのか、何となく 来てしまったのか、いずれにしろ1旦この路上生活に 迷い込むと一般社会に復帰するのは非常に難しい物が あり、大抵の人達は野垂れ死にという結末が待っている 家出する前にはよく考えませうという本。 | 講談社 文庫 |
| 代議士になった パリの娼婦 | ニコル・ カスティ オーニ |
飯塚愛「PLATONIC SEX」や組長の妻から弁護士に? なった大平さやか「だからあなたも生き抜いて」の ヨーロッパ編? 愛らしい少女ニコルは8才から”男”の自分への侵入に 脅え続けた。両親は無関心だった。 20才になったニコルは自分の美貌に賭けてみる事にしたが チャンスは巡って来ず、ただのモデルになった。 そしてあるパーティで運命の男ジャン・ミッシェルに出会う。 彼はすごい美男子でファッション関係の仕事をしていると 自己紹介し、ニコルはあっという間に恋に落ちた。 しかしジャンはコカイン中毒で浪費家でニコルは夢から 覚めぬまま、恋人のコカイン代の為にパリのサンドゥニ 通りに毎晩立つ生活に堕ちていく ここまで読むとただの浅はかな女の話だのだが 詳細に語られる経験者のコカイン中毒の恐ろしさと 娼婦の悲惨な生活に息を飲む。 | 草思社 |
| インド大修行時代 | 山田和 |
1974年、ポンペイに降り立った著者の不条理なインドの旅は 始まる。 「安い」は「高い」、「良い」は「悪い」、「友達」は「カモ野郎」 「問題無い」は「問題ある」インド人に前半怒り狂う著者はだんだん インドの何もかも包み込む雄大さに魅入られていく。 | 講談社文庫 |
| NANA 4 | 矢沢あい |
何で4巻かって1〜3が無かったからでし。 でいきなりストーリーは主人公の1人奈々が彼氏に捨てられる とこから始まるっつー汗 地方から東京に出て来た奈々はアマチュアバンドのVo.NANAの ルームメイトになるが・・・・・って女のやな部分100%の 奈々とメッチャかっこいーNANAの2人を取り巻くお話なんだけど 結構鋭い突っ込みがあって面白いぞ、これは。NANAいいわー (コミック) | 集英社 |
| 野獣系で 行こう!! | 宮台真司 |
本書は数年前に単行本で出た時気になってたんだけど 買わずに目出度く文庫化されたので読んでみた。 現代日本に「論壇は無い!」と言い切る著者はろんりーろんりー 論理ーm(_)m 批評家のおっしゃる事はどれが一体正しいのか私の頭が悪い せいでわからないのだが少年犯罪,ニュータウン問題,小泉首相の 靖国参拝,某市空港問題などなどは当たってるな。 あたしもちーと胡散臭い小林よしのりをぶった斬ってるし(笑、 まあ取り上げてる材料がもう流行遅れではあるけど頭が時々痛く なるけど面白いな。 性的弱者に対する売春は良い売春ってどう思う? マゾ男優の観念絵夢の「マゾ論」爆笑汗 | 朝日文庫 |
| ラティファ の告白 アフガニスタン 少女の手記 | ラティファ |
1996年9月27日、度重なる戦火の中でも比較的自由に育った アフガニスタン中流家庭の少女ラティファは突然のカブール タリバン侵略のためその後4年間外に出る事もままならず 想像を絶する恐怖と直面しながらも国内の様子を冷静に観察し 2001年パリに脱出してこの手記を出版したが これまで国内からの摘発は皆無だったので非常に貴重な著書と なる。 アフガニスタンは何世紀も戦争にさらされているがタリバン 支配の数年間が1番酷い状態で人々は暮らしていた。 特に女性は動きもままならぬチャドリ着用の強制、男性の 付き添いなしでの外出禁止、就業勉学の禁止、及び重大なのは 医療を受けれない事であった。 音楽、映画、写真、化粧、チャドリ以外の洋服、ペット全て禁止。 アメリカのアフガニスタン空爆が非難されているが 勿論肯定ではないが国民にとってタリバン撤退は結果的には よかったのかもしれない。かなり衝撃的な著書である。 | 角川書店 |
| 「新しい戦争」を 知るための 60のQ&A | 森本敏 宮田律 立山良司 |
「新しい戦争」とは冷戦が終わり、世界が新たに直面している 国家同士のぶつかり合いではなくテロ組織が仕掛けてくる 戦争行為であり、武器を持たずにテロ行為を成し遂げてしまった、 また目的が不明瞭であるという事である。とまあ、今回のNYテロの 起こった背景を初心者にもわかりやすく解説した本。 読みやすいので知りたい人にはお薦め、しかし新聞で理解できる かもな内容。 | 新潮社 |
| 傭兵の誇り | 高部正樹 |
この平和ボケした日本からわざわざアフガンなぞに赴いて 渡航費用よりもはるかに安い報酬(0の場合もある)で 正規軍の前線に派遣され傭兵のお仕事をしている男の話。 表紙の写真かっこえーから買ってもうたけど中の写真ふつーの おっさん汗 特攻隊に憧れ、自衛隊で挫折し、世界で最強の男になる為だけに 生きている、日本みたいなぬるま湯の娑婆をバカにし、うーん、 君生まれた時代が違うんじゃない?って男高部正樹。 まあ、人生の目的は人それぞれですから、刹那の命がけの 戦いに充実感を覚えるのも個性ですなー。 つまり、突極の最悪な状態を力と技で生き延びる自分に陶酔する 体質なんでしょう、たぶん。 戦争ジャーナリストは足手まとい,ユニセフ大使黒柳徹子を平和ボケ 老女と呼び,田嶋陽子,木村太郎をバカ呼ばわりするとこはおもろい爆 戦争を肯定はしないが現実問題話し合いでは解決しない相手が いるのは確かだし、高部氏が言うように小さな犠牲で大きい 平和を得たという結果が歴史上あったのも確かだが 小泉首相の靖国神社参拝賛成は違うやろー汗 | 小学館 |
| 1974 ジョーカー | デイヴィッド ・ピース |
1974年、「ヨークシャー・ポスト」の記者エドワードは独自に 連続少女殺人事件の調査を始めるが、事件に熱心になるほど 外部からの圧力がかかり、悪徳警官達に暴力さえ受ける。 エドワードは事件の担当から外されるが妄想と狂気に 悩まされながらも捜査を続ける。 著者自ら自著絶賛、馳星周も絶賛するイギリスノワール界 期待の新人らしいが・・・。 文章のスピード感が速過ぎて何か勢いだけで書いた小説という 印象。 | ハヤカワ 文庫 |
| 神は銃弾 | ボストン ・テラン |
前妻とその夫をカルト集団に惨殺され、愛娘を拉致された 保安官ボブとカルト集団を抜けたジャンキー、ケイスが娘を 奪還する為にカルト集団に戦いを挑むという話だが、パルプ ノワールと呼ぶには文学的でサスペンスあり、心理劇あり アクションありの濃い小説。 ちょっと難解な個所もあるがスピーディーで読ませる。 教祖サイラスがハンニバルのレクターを連想させるのはあたしだけ? | 文春文庫 |